2020 ベルリン映画祭&マーケット レポート 朱京順

今年で70年目を迎えたベルリン国際映画祭。例年より遅く2月20に開幕しました。
今年から作品のセレクションチームを総入れ替えで、スイスはロカルノ映画祭の
元チームが今年からの新しいスタッフ。映画祭のメイン上映会場、Zoo Palastも、
きらびやかにお色直しで、夜ともなると街路樹にもライティングを添えてまさに
ファンタスティックワールド。一方マーケットのほうは、というと今年は中国か
らの参加者がいなくて、総体的に静か。と言ってもブースの’アジア通り’は静か
ですが´欧米通り’は多少は盛況感はあります。コロナウイルスの影響も明らか。

映画祭は日本からの作品は少なく、コンペには一本も入っていません。現在のと
ころ全体の1/3が上映を終えたところで、特に話題になっている作品もなく、
年々衰退っぽい印象のベルリンがチームが代わったからといって蘇っている印象
も今のところ特に見受けられず。マーケットもバイヤーによっては“来年からは
こないかも”、という声も聞こえてきます。見た目の華やかさとは裏腹の寂しい
現実も今年の特徴ではあります。

ドイツは食料品や日常品は日本と比べると比較的安く、またバス、電車などの公
共の交通日も安いです。市内バスは一律2.3ユーロ前後、郊外からの電車代もその
金額に1.5ユーロ足したくらいの値段。ちょっと大きめのスーパーではサラダバー
が充実していて、日本円でワンコインくらいで主食クラスの充実サラダが食べら
れます。